「心瑠、どうかな?」
「……っは!え、あの、すっごく似合ってるよ!!!」
どうしよう、あまりのかっこよさに動揺してる。
店員さんが見惚れるのはわかるけど、なんかイヤだな……。
……って私なに嫉妬して……っ。
「じゃあこれ買います」
勇吾はそう言ってカーテンを閉めて、また制服に着替えた。
そしてそのTシャツを購入した。
「ありがとうございましたー!」
そのお店を出て、勇吾は歩き出すけど私は少しモヤモヤしていた。
たまには……ワガママ言ってもいい、よね?
私は勇吾の背中に向かって走って、思いっきり後ろから抱き着いた。
「……っうわ!み、心瑠?」
抱き着いた状態のまま、おでこを背中にくっつけた。



