「これ、結構気に入ったかも」
「ほんとに!?勇吾に絶対似合うと思う!」
「じゃあ、試着してくるわ」
勇吾はにこっと笑って、店員さんに声をかける。
「これ、試着したいんですけど」
「かしこまりました。ではこちらの試着室に」
綺麗な女の店員さんは、勇吾を試着室に誘導する。
私もそれについて試着室前に待機する。
「では、ゆっくりご試着ください」
にこっと綺麗な笑顔を見せて、店員さんは試着室のカーテンを閉めた。
私がドキドキしながらカーテンの前に立っていると、
「かっこいい彼氏さんですね」
と、店員さんが私に声をかけた。
「……っはい!自慢の彼氏、です」
……って、咄嗟に言っちゃったけど、恥ずかしい――っ!!!



