「ちょっとこの店見てもいいか？」
勇吾がシンプルなデザインの服屋さんを指さした。
「うん！」
勇吾ってこんな服が好みなんだ……。
……あ、この服とか似合いそう！
私は目に入ったＴシャツを見つめながら、勇吾が着ているのを想像する。
「か、かっこいい……」
ヤバい、かっこよすぎる！
「なんか言ったか？」
勇吾が振り返って私に問いかける。
「あ、いや、このＴシャツ、勇吾に似合いそうだなって思って……っ！」
さっき見ていたＴシャツを指さす。
「これか？」
「そうそう！」
勇吾はＴシャツを手に取って、鏡の前で自分に合わせる。
