「からかうのも程々にしてよね……」
「別にからかってねぇーし?」
「どこが!どう考えてもからかって……んんっ!」
私が隣にいる、勇吾に向かって言おうと横を向いた瞬間、私と勇吾の唇が重なった。
「……っな、なにしてっ」
「からかってねぇっていう証明」
勇吾は口の端を上げてにやっと笑う。
「~~っ」
ここはショッピングセンターだから人通り多いのに、よくそんなことを……っ
って言いながらドキドキしっぱなしの私も私だ。
「と、とにかく!他にもお店見よ!」
「あぁ」
恥ずかしくなってフイッと勇吾の方を見るのをやめた。
そして、他にも色々な店を見回った。



