「俺と2人きり以外のデートでは着てこないこと」
「な、なんで?」
「俺以外の男の前でこのワンピース着てんの見せたくねぇから」
「な……っ!」
もう勇吾ってば……たった一言でドキドキさせちゃうなんて確信犯だ。
ドキドキすると同時に顔が熱くなる。
「……わかったか?」
「……うんっ」
そんなの、「イヤ」だなんて言えるはずないじゃん。
勇吾がそんな風に想ってくれるのは素直に嬉しいんだもん……っ。
「よし、いい子いい子」
そう言いながら私の頭をポンポン撫でる。
「~~っもう!子ども扱いしないでよっ」
「だって心瑠って小さいし、子どもみてぇじゃん?」
「違うもん!」
私が否定すると、いきなり勇吾に腕を引かれ、顔と顔のキョリが縮まった。



