「文句言ってないで認めろよ」 勇吾は私にデコピンをくらわせた。 「いった~……」 「ほら、その顔嬉しそう」 「嬉しそうじゃないもん!」 どこが嬉しそうなの!? 勇吾の目、どうかしてるんじゃ……? 「やっぱりMだな」 「ち、違う~!!!」 そんな会話をしているうちに、ショッピングセンターに着いた。 「着いた~!」 このショッピングセンター、中学のときに結季ちゃんとよく来てたんだよね。 最近はあんまり来てなかったけど。 「ここ来るの、久々かも」 「私も!」 興奮しながら中に入る。