【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言







「……っな、ゆ、勇吾……っ」




ま、また不意打ち……!




「俺をからかおうとするのが悪い」




「だって………」




いっつも私ばっかりバカにされたり、顔を真っ赤にしたり、悔しいんだもん!




「心瑠はMなんだからMらしく、いじられてればいいんだよ」




「な、なにそれ……!私、Mじゃないもん!Sだもん!」




いや、Sでもないけど。
Sは言い過ぎた。




「はは……っ、心瑠がSとか想像できねぇ。心瑠は絶対Mだ」




「違うもん……」




「だって、俺にいつもからかわれて嬉しそうにしてるもんな」




「はい!?してないって!!!」





からかわれて嬉しかったことなんてないよ!?