「へぇ~……まぁ、よかった。2人が仲直りして。鈍感カップルだね!」




「うぅ……っ」




次の日の昼休み、私は詳しく昨日のことを結季ちゃんに話した。




「で?青山くん、本性を侑里の前で出しちゃったの?」




「うん……でも青山くんは『もう別にいい』って言ってた!」




なんかもう、めんどくさくなったって。




これからは素の勇吾でいるって言ってた。




「ふぅーん……おめでとさん」




「ありがとう、結季ちゃん!」




すると、聞き慣れた足音がだんだん近づいてくる。




「結季ーっ!!!」




「うわっ!もう……颯希ってば……」




颯希くんは結季ちゃんに思いっきり抱き着いた。




「えへへ……あれ、結季、シャンプー変えた?」




「あぁ、うん」




すごい、颯希くん!
そんな変化にも気づいちゃうんだ!