「本当に私嬉しい!颯希くんと結季ちゃんの組み合わせ、好きだもん!」
親友の幸せってこんなに嬉しいものなんだ……。
「心瑠ちゃんと勇吾には負けないぐらい、ラブラブになってやるからなっ!な?結季」
「さ、颯希……朝から抱き着かないでよ」
どこから走ってきたのか、颯希くんが結季ちゃんを後ろから抱き着いた。
「ふふ、2人とも朝から仲いいね……って、呼び方……!」
昨日まで「結季ちゃん、結季ちゃん」って言ってた颯希くんと、昨日まで「颯希くん」って言ってた2人が呼び捨てし合ってる……!
「そう!付き合ったんだからお互い呼び捨てにしようって決めたんだ!」
颯希くんが嬉しそうに笑う。
「そうなんだ!いいなぁ……そういうの」
「心瑠ちゃんって勇吾のこと“青山くん”って苗字にくん付けだし、敬語だもんな」
言われてみればそうだ。
もう慣れちゃってるからわかんなかったけど………。
「まぁ、いいんじゃない?呼びやすい呼び方で。無理して変える必要ないよ」
結季ちゃんが言った。
「うん、そうだよね!」
青山くん呼びで敬語が1番いい!