「結季ちゃーん!!昨日、どうだった?」




聞かなくても知ってるけど、知らないフリをする。




「どうって……なにが?」




次の日、学校に着くなりカバンを自分の席に放り投げて結季ちゃんの席に走った。




「も~~っ、そんな隠さなくていいのに!颯希くんからのこ・く・は・く!」




「……っな、なんで知って………」




「だって私、颯希くんに協力してたもん!」




結季ちゃんは1回溜息をついて「だから最近、颯希くんが心瑠のとこに来てたのか」と言った。




「まぁ……付き合うことになった、けど」




「おめでとう!結季ちゃんっ」




「あ、ありがと」




ふふ、結季ちゃん照れてて可愛い。
恋する乙女って感じ。




「結季ちゃん、やっぱり颯希くんのこと好きだったんだね」




「うん、そうだったみたい。私も心瑠のこと言えないぐらい、自分の気持ちに鈍感なのかもね」