【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言








「私は颯希くんみたいな男子……好きじゃないし」




「結季ちゃん………」




そう言った結季ちゃんがすごく苦しそうに見えたのは私だけ?




「とにかく私は普通に元気だから……」




「…………」




「ねぇ、結季ちゃん」




そう結季ちゃんを呼んだのは私ではない。




「颯希くん………っ」




結季ちゃんが驚いた様子で颯希くんを見る。





「あの……さ。今日の放課後、話があるんだ」




「え……?」




「だから……教室に残っててほしいんだ……!」




「………うん」



結季ちゃんがうなずいたのを確認すると、颯希くんは笑顔で「じゃあまたあとでね」と去っていった。