【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言







―――次の日。



ついにきた、告白の日が。




……って、私が告白するんじゃないけどさ。




でも、自分のことのように緊張……!




「ねぇねぇ、結季ちゃん!」




昼休み、テンション高めに結季ちゃんに話しかける。




「……なに」




テンションが高い私とは逆に、結季ちゃんは最近元気がない。




「結季ちゃん……どうしたの?元気ないよね?」




「……そんなことないよ」




もしかして……。




「最近、颯希くんが来ないから……?」




最近は本当に全くと言っていいほど、颯希くんが結季ちゃんに絡みにこない。




私が言った瞬間、結季ちゃんは一瞬大きく目を見開いた。




「……ち、違うに決まってるでしょっ!」



やっぱり、そうなんだ……。