「颯希、今まで付き合ってやったんだから帰りにアイスでも奢れよ」
「え~~っ!ま、いいよ。2人にアイス奢ってやるよ」
「え、いいんですか……?」
「もちろん!」
やった、アイスだ!
アイスが大好きな私にはたまらない。
「もちろん、トリプル奢ってくれるよな?」
「はぁ!?俺、破産するって!!!」
2人の会話を聞いてクスッと笑いながら、駅前のアイスクリーム屋さんに向かう。
「これで、心瑠ともイチャつき放題だな」
「……っふぇ!?」
い、い、いいいい、イチャつき放題って……!!!
「あーあ、心瑠ちゃん顔真っ赤になっちゃってるよ。勇吾、からかうのもほどほどにな」
「からかってなんかねぇーし。俺は心瑠とイチャつくためにここまで頑張ったんだからな」
「バカップルめ」
さ、颯希くんにバカップルって……!
颯希くんと結季ちゃんの方がバカップルになりそうだけどなぁ……。
それから颯希くんにアイスを奢ってもらって帰ったのだった。



