「へぇ~……それで、こんなケガしちゃったのか」



「うん……なにも話してなくてごめんね」



次の日の朝、私は結季ちゃんに全て話した。



「ほんっと、無茶するわね~……」



「だって……」



好きな人のためなら、自分の命も惜しくないもん!



「ま、おめでとさん」



「ありがとう!」



そーだ私、青山くんと付き合うことになったんだ……。



今度は両想いの彼カノ。



夢みたいだ……。



「ゆーきちゃんっ」



「うわ、来た……」



もう日常的に聞こえてくる、結季ちゃんを呼ぶ声。



「おはよ、結季ちゃんっ」



「はよ……」



いつものように颯希くんに抱き着かれて、結季ちゃんは呆れた表情。
でも、少し嬉しそうにも見える。