「はぁ……っはぁ……っ」
気が付けば、家まで走っていた。
もう、これで終わりなんだ。
すごく短かったけど楽しかった時間。
青山くんは今、なにを考えてるのかな……?
野田くんに逆らってても、言うことを聞いてても、青山くんに嫌われることには変わりない。
だからまだ……自然と嫌われる方がマシ、だよね。
私は間違ってないよね?
「うぅ……っふぇ……っん……」
もう……イヤだ……。
青山くん……っ
「青山くん……大好き、です……っ」
そんな私の心の叫びもきっと、彼には届かないのだろう。
さよなら、私の初恋。
さよなら、青山くん………。