「いただきまーす」
教室に戻り、クリームパンを頬張る。
「んん~~っ!美味しい!」
「よかったね」
「うん!でさ、さっきの“なるほど”ってどういう意味?」
「あー、あれね」
一口カフェオレを飲んで口を開いた。
「野田くん、心瑠のこと絶対好きだなぁって」
野田くんが……私を!?
「ないないない!絶対ないよ!あんまり話さないもん!」
「どこが!今日も朝から仲良さそうに話してたじゃん!青山くん、不機嫌そうに見てたよ?」
「ありえないって!ただ、席が前後だから少し話すだけだよ」
ウソをおっしゃい、と結季ちゃんは焼きそばパンを食べた。
「心瑠ってホントモテるわね~……うらやましい!」
「結季ちゃんだって颯希くんと仲いいじゃん!」
「仲良くないってば」
もう、結季ちゃんは素直じゃないなぁ~。



