そしてHRの時間になった。
「じゃあ、何か連絡事項とかあるヤツいないかー」
担任の声で俺は手を挙げる。
「あの、体育祭実行委員からです。今日中に体育祭の各競技に出場する選手を決めたいので、休み時間に男子は俺のところ、女子は横谷さんのところに来てください」
「……だそうだ。じゃ、これでHR終わります」
HRが終わり、休み時間になる。
男子が一斉に俺の席に集まってくる。
「俺、200m走!!!」
「俺は6人リレー!!!」
言われた通りに先週渡された選手表に書き込んでいく。
「勇吾は何に出たいんだよ?」
「あー……俺はなんでもいい。残り物で」
本当になんでもいい。
体育祭とか正直どうでもいい。
「じゃあ勇吾は6人リレーな!俺と一緒に!!!」
颯希が笑顔でリレーのところに俺の名前を書く。
「は?」
リレー……?
「なんでもいいんだろ?なら、リレーに出ようぜ」
「……あぁ」
リレーか……めんどくせぇ。
ま、いっか。