茉友 side
菊池先輩に話を聴いてもらうことになったのはいいものの、
どこで聴いてもらおうか迷っていたら、
菊池先輩が「いい場所あるよ」って言うからついて行ってみれば…
なんとそこは何故か、外にある体育館裏倉庫といった全く人気がない場所だった。
「大丈夫なんですか?菊池先輩。こんなところ使っても…」
あたしが不安いっぱいでそう聞くけど、菊池先輩は特に気にした様子もなく「平気だよ」って笑う。
…でも、確かに周りに人いないし。先生に見つかる心配もきっとない。
あたしがそう思いながら倉庫の中でキョロキョロしていると、菊池先輩がその入り口のドアを閉めながら言った。
「じゃあ、早速話聴くよ。なに?」
菊池先輩はそう言うと、その辺にあった跳び箱に座る。
そんな菊池先輩に、あたしも平均台に腰を下ろしながら言った。
「実は…星河先輩にした告白のことなんですけど、」
「うん」
「あれ、本当はクラスの女子が提案したあたしへの罰ゲームでして…」
「え、」
「いや、星河先輩の事は大好きだし今も幸せなんですけど、
みんなはまさか告白が成功するなんて思っていなくて、
付き合うことになった途端に、罰ゲームを提案した女子へのイジメが始まったんです」
「!」
「そしたら、その女子に今日呼び出されて言われたんです。星河先輩と別れてって」
「…」
「あたし、いったいどうしたらいいんでしょうか…?」
そこまで話して、一息つく。
…学校でこんなに喋ったのはきっと初めてだ。
そう思いながらもドキドキしながら菊池先輩の言葉を待っていたら、ようやく先輩が口を開いて言った。

