…佐伯さん、ずっと俯いてたけど…大丈夫なのかな。
あたしはふいになんとなくそんなことが気になって、教室の入り口に目を遣る。
あたしが今幸せなのは、佐伯さんのおかげなのに。
たった一回の告白で、こんなことになっちゃうんだ…。
あたしがそんなことを思いながら自分の机と椅子を元通りに直していると、その時後ろから一人の女子生徒が言った。
「…最悪。マジ、全部佐伯のせいだし」
「……」
自分にあてられなくてよかった、なんてあたしは思えない。
だってこんなの、佐伯さんが可哀想だよ…。
…しかし。
その後昼休みに入ると、
あたしは佐伯さんに屋上に呼び出され、言われてしまった。
「夏野」
「は、はい?」
「あんた、星河先輩と別れて」

