その瞬間、二人が走り始める。 後ろの女子達がどんな風に星河先輩を見ているのかは見えないけれど、きっと目がハートマークになっているに違いない。 「やばっ、かっこいい…」 「菊池先輩、頑張って!」 「あんたは黙れ」 そんな女子達と同じく、あたしも星河先輩を祈るように見ていたら、 その時微妙な差で星河先輩が勝った。 よっし! 心の中でガッツポーズをして、あたしは思わずニヤけてしまう。 …って、勉強!今は勉強するんだってば! そう思って慌てて星河先輩から目を逸らし、前に向き直ると…。