へたれ王子




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そして、放課後。


周りのみんなに一日中指をさされ笑われた一日がようやく終わると、あたしは教室を出てすぐに星河先輩がいる教室に向かった。

昨日の帰り道に、「これから毎日一緒に帰ろう」ってことになり、

星河先輩が「それなら俺の教室まで迎えに来てよ」ってへたれ全開でそう言ったのだ。



…三年生の教室に行くのって、結構勇気がいるんだけどな…。



あたしがそう思って恐る恐るその教室を覗くと、幸運にもすぐ近くにはなんとあの菊池先輩がいた。





「!!…菊池先輩」

「あ、えっと…茉友ちゃん、だっけ?」




菊池先輩は今から帰るところだったのか、肩に鞄をかけている。



あー、よかった。すぐそこにいたのが菊池先輩で。


あたしが安心しながら「そうです」って頷くと、菊池先輩が申し訳なさそうにあたしに言った。




「あー…友希なら、ここにいないよ」

「えっ!?」

「アイツ、昼過ぎからずっと保健室にいるんだよね~」

「!!」