へたれ王子




茉友 side


朝、学校に到着するなりあたしは皆から厳しい視線を受けてしまった。


でも、その理由なんてのはよくわかる。

いや、逆にわからない方がおかしい。


しかも、教室に続く廊下を歩いていると、別のクラスの女子達が、あたしを指さして言った。



「あ、ほらアイツだよ。星河先輩の彼女」

「え~、別に大したことなくね?」

「っつか、全然可愛くない」



そう好き勝手言うと、クスクス笑う。


…あぁ、逃げたい。

こうなることはたいてい予想はついていたけれど、実際に言われるとかなりダメージが大きい。

とにかく、早く教室に行こう。



そう思って、ようやく見えてきた教室の前であたしは一息つくと、思いきってドアを開けた。