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星河先輩 side
翌朝。
茉友ちゃんと付き合うことになった俺は、学校に着くなりみんなにそのことについて問いただされた。
「ちょっと友希!二年の夏野ってコと付き合うってマジ!?」
「なんかすっげー地味子らしいじゃん!」
「そんなコなんてやめて、あたしと付き合おうよー」
「…」
本当、どこからそんな情報が漏れたのかすげぇ謎。
やっぱり噂って超コワイ。
俺はそんなことを思いながらも、いつもの「星河友希」を装ってみんなに言った。
「だって、茉友ちゃん可愛いんだもん。
…あ、みんな、くれぐれも茉友ちゃんに手、出さないでね」
俺がそう言うと、そこにいる女子生徒達がみんな表情を曇らせてしまう。
…ま、そんな心配しなくたってすぐ別れるつもりだけどね。

