そう思いながらも、なんだかんだ言って窓際から見える星河先輩に、あたしもチラリと目を遣ってみる。

ってか、今休み時間なのにそれ関係なくやってるんだ。

大変だなぁ…と思いながら、あたしも勉強そっちのけで星河先輩に集中する。

…どうやら彼は今から50メートル走を走るらしい。


因みに、あたしのクラスはもう体力テストは終わった。

あたしの結果は10秒台。…って、そんなのどうでもいいか。



そんなことを考えながら、星河先輩をじっと見つめてみる。

星河先輩はわりと身長が高めで、だいたい175cmといったところだろうか。

いや、もっとあるかな。

そして髪はクセ毛のないサラサラヘアで、決して黒髪とは言えない焦げ茶色。

細いくせにわりとガッシリした体型で、完璧なルックスのせいか本当によく女子生徒にモテる。



…って、あたしも実はその女子生徒達の中の一部なんだけど。