「で、では星河先輩」
「うん?」
星河先輩があまりにも不安げな顔をするから、あたしはそんな星河先輩に言った。
「電話は、毎回あたしからかけることにしますよ」
「ほんと!?」
「はい。まぁ、もしかしたら携帯電話を親に買ってもらうことも出来るかもしれませんし」
あたしがそう言うと、星河先輩は途端に安心したような笑みを浮かべた。
「よかった~。これで今日の夜はぐっすり眠れそうだよ…」
「そ、そうですか。なら良かったです」
しかし、これを発端にして、
これからあたしの悩み事が少しずつ増えていくとも知らずに…。

