「…もう、奪いたい。早く奪っちゃいたい、友希のこと」
「それは俺だって同じだよ。茉友ちゃんのこと奪いたい。一回フラれてるけど忘れられないし」
だけど、このままでいいのかな、ともふと考える。
だってあたしがこうやって独占欲の強い発言をすると、決まって大将に言われる言葉があるから。
「…でも」
「…」
「幸せそうに笑ってる本人の幸せも、ちゃんと願ってあげなきゃね」
「!」
「…自分が相手じゃどうしても無理なら尚更、さ」
そう言うと、切なく微笑む大将。
届きそうで、届かない。全然届いていない。
奪いたい。けど、幸せそうに笑うきみの笑顔も、あたしにとっては大事だから。
幸せを願ってみる。
けど、少しでも隙ができたら奪ってやるから。
覚悟しててね、二人とも。
【奪いたい/おまけ②】
(ってか、大将は茉友ちゃんの幸せちゃんと願えてんの?)
(…願うようにはしてるよ)
(え、それってつまりホントは心からは願えてないってことだよね)
(…そういうことだね)

