星河先輩 side
朝。教室に到着するなり、思わずため息が出た。
…保健室にでも行くか?
っつか、もう帰っちゃう?
でも残念ながら今日に限って眠くないし、もちろん体調が悪いわけじゃない。
あー、ヤバイことを聞いてしまった。
俺はそう思うと、両手で自身の顔を覆った。
……そんな俺に何があったのか。
それは、今から数分前に遡る。
…………
「星河先輩、おはようございます!」
朝に登校するなり、俺はいつものように生徒玄関前で女子生徒達に囲まれた。
内心、あぁまたか…と思いながらも手作りのクッキーをもらったりして、
朝食を抜いてきてしまった俺は少しテンションがあがりつつそれを受け取る。
しかし…それを受け取った瞬間、別の女子が言った。
「あの、先輩知ってますか?」
「え、何が?」
って、どうせまた誰かの噂話か?
そっとしといてやれよ。
そう思っていると、その女子が言葉を続けて言う。
「昨日、菊池先輩と夏野さんが別れたらしいんですよ!」
「!?」

