******
菊池先輩 side
デートが終わり、帰り道。
茉友ちゃんを家まで送り届けた直後、俺はすぐにポケットから携帯を取り出した。
そして携帯の電源を入れると、着信履歴のチェックをする。
…何しろ今日は茉友ちゃんとデートだったから、姉貴達に邪魔されたくなくて携帯の電源をずーっと切っていたのだ。
「!…うわ、」
あー、やっぱ来てる来てる。
着信履歴10件に、メール7件。
全てあの姉貴達からだ。
俺は物凄い嫌な予感を覚えながら、恐る恐る長女の仁菜に電話を掛けた。
すると…
「も、もしもし…」
『もしもし、大将!!』
「!!」
電話に出るや否や、仁菜のそんな超ご立腹な声が聞こえてきた。
何でそんな怒ってんだよー、ちゃんと俺「今日は用事がある」って言ってあったのに。
俺がそう思っていると、電話の向こうで仁菜が言う。
『ちょっとアンタ!あたしの電話に出ないって良い度胸してるじゃない!!』
「…だから、俺は今日用事が…」
『はぁ!?あんた、だからって大事なお姉さまの電話くらいは出なさいよね!!』
仁菜はいつもより怒った口調でそう言うと、またガミガミと説教をし始めた。
あー、めんどくさい…。

