星河先輩 side



菊池君に「茉友ちゃんと別れた」とメールを打った後、菊池君はすぐに俺がいる保健室に来た。



「友希!」

「!」



そして菊池君は俺の傍に来ると、さっき俺が送ったメールの画面を見せながら言う。



「これ何?ほんとなの!?」



そんな菊池君の問いかけに、俺は「本当だよ」と頷く。


だって、そんな嘘吐くわけないじゃん。


そう思っていたら、菊池君が言った。



「…俺のせいだよね?確実に」



菊池君はそう言うと、傍にあった椅子に腰を下ろす。

でも俺はそんな菊池君の言葉に首を横に振って、



「違うよ。疲れたの」



とだけ言った。

…まぁ本当は、菊池君のせいでもあるんだけど。

そんなこと言えるわけない。


すると、そんな俺の言葉に菊池君が呟くように言う。



「…疲れた?」

「…」

「疲れたって何」

「…」

「そんな理由だけで別れたの?」