へたれ王子




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あれから涙が止まらなくなったあたしは、まだ帰る気になれなくて独り教室にいた。

まさか別れを告げられるなんて思ってもみず、だから未だ現実を受け入れたくない。


あたしは星河先輩に嫌われちゃったのかな。


そう思いながら誰もいない教室で泣いていると、その時突如携帯が鳴った。

開いてみると菊池先輩からメールで、こう表示されてあった。



“今日は、昨日のせいで茉友ちゃんに迷惑かけてごめんね。
まだ学校にいる?今から会えないかな?”



「!」



そのメールに、あたしは一瞬固まる。

確かに学校にはまだいるけれど、今のこの状態じゃ合わせられる顔がない。

それに昨日キスされたばっかで、緊張してちゃんと会えるわけないし。


あたしはそう思うと、



“すみません!もう帰っちゃいました。”



と、申し訳なく思いながらもそうメールを返した。



…しかし、数分後。

菊池先輩からまたメールが来て、



“嘘つかないでよ”



今度はそう表示されていた。


…えっ!!?



そのメールにあたしが思わずビックリしていると…



「…ちゃんといるんじゃん」

「!!」



教室の入り口からそんな言葉が聞こえてきて、顔を上げるとそこには菊池先輩がいた。