へたれ王子




「もう、終りにしようと思うんだ」

「え、」



おわり…?


星河先輩はそう言うと、切ない表情であたしから視線を逸らす。


おわりって、何?


あたしがそう思って不安でいたら、星河先輩がはっきりあたしに言った。



「俺…






茉友ちゃんと別れる」








「え、」



わかれる?



「な、何で…何でですか?」



あたしが震える声でそう聞いたら、星河先輩は顔を俯かせて言った。



「だって茉友ちゃん、俺のキスは拒んで、菊池君とはしちゃったじゃん。
実は俺、昨日二人がキスしてるとこ偶然見てたんだ」

「!!」

「だってそんなの見せられたら、ショックだし自信なんてなくなるよ」



星河先輩の言葉に、あたしは何も言えなくなる。

別れたくないですって言いたいのに、その言葉が出てこない。

というか、それを言ってしまえばそれだけで泣きそうで、何も言えない。



「だから…俺と別れて。もう辛いし、限界」



星河先輩はそう言うと、突然あたしを突き放した。