へたれ王子




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茉友 side



翌朝。学校に行くと、何故か学校ではあたしと菊池先輩の噂が広まってしまっていた。

でも、だからってあたし達が“付き合ってる”っていう噂とかじゃなくて…。



「夏野!あんた、菊池先輩の次のターゲットになったって本当!?」



クラスのみんなが、一斉にあたしにそう聞いてきた。



「え、た、ターゲットとは…?」



あたしが頭の上に?だらけでそう聞くと、みんなと一緒にそう聞いてきた佐伯さんが言う。



「やっぱり…あんたのその様子じゃ気づいてなさそうね」



そう言って、ため息混じりであたしから視線を外す。

そうかと思えばまたあたしに視線を戻して、言った。



「あんた、昨日の放課後菊池先輩にキスされてたらしいじゃない。星河先輩っていう素敵な恋人がいるのに」

「!!え、」

「隣のクラスの女子がそう言って騒いでたの。だから、次の菊池先輩のターゲットは夏野だって言いきってたよ」



み、見られてたの!?


その言葉に一瞬にして顔を青ざめるあたしに、佐伯さんの隣にいた高井さんが言う。



「菊池先輩はやめておいた方がいいよ。なんせあの先輩、良い噂全然ないから」

「…え?」



どういうこと…?



「えっと、それってどういう…?」



菊池先輩は、凄く良い人だけどな。


そう思いながらそう聞いたら、次の瞬間高井さんはトンデモナイ言葉を口にした。