「や、山下先生なら留守ですけど、」
「…ふーん。ね、友希(星河先輩)まだ寝てるの?」
その人はまたあたしにそう聞いてきたけど、あたしが答える暇もなく星河先輩が寝ている場所のカーテンを勢いよく開ける。
そして、あたしはその時やっと思い出した。
「!!…菊池先輩!」
「…え?」
そうだ、この人誰かと思えばさっきクラスの誰かが言ってた菊池先輩だ。
やっと思い出したけど、思わず口に出して言ってしまった上に、菊池先輩がきょとんとした顔であたしを見るから、
あたしは我に返って、慌てて「あ、いえ、何でもないです…!」と少し挙動不審になってしまった。
すると、その瞬間ちょっとだけ菊池先輩がクスッと笑った気がして、あたしは恥ずかしさいっぱいにまた菊池先輩を見遣る。
だけど菊池先輩は、視線を星河先輩に移していて、まだ気持ち良さそうに寝ている星河先輩を揺すって起こした。
「おーい、体力テスト終わったよー」

