星河先輩 side
田中先生に頭についているゴミをとってもらった瞬間…
いきなりドアが開いて、そこに茉友ちゃんが入ってきた。
「!!」
まさか茉友ちゃんが来るとは思ってもみず、俺はその場で固まる。
すると、茉友ちゃんはびっくりした表情を浮かべて俺に言った。
「…ほ、星河、せんぱい…?」
その声と表情に、俺は嫌な予感が脳裏を過る。
あれ、なんか俺今…
茉友ちゃんに勘違いされてない?
そう思った直後すぐに慌てて誤解を解こうと思ったら、茉友ちゃんが俺と田中先生から視線を逸らして言った。
「しっ…失礼しました!!」
「!」
茉友ちゃんはそれだけ言うと、すぐに資料室を後にする。
「夏野さん!」
そして田中先生も自分たちの行動が勘違いされたことに気付いたらしく、茉友ちゃんを慌てて引き留めようとするけど…。
「…行っちゃった、」
茉友ちゃんは走って何処かに行ってしまった。
「俺追いかけます!」
このまま、勘違いされてちゃ余計に距離が出来てしまうと思って、
俺は田中先生にそう言うと、返事も聞かずに資料室を飛び出した。

