へたれ王子




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そして、山下先生が戻って来ないまま一時間が経って、授業が終わってしまった。

…どうしよう。星河先輩、起こした方がいいのかな。


そう思って椅子から立ち上がり、星河先輩が寝ているベッドに近寄ると、次の瞬間保健室のドアが開いた。




「ゆーきー…って、アレ?」

「!!」




突然ドアが開いたから、びっくりしてそこを見ると、入ってきたのは星河先輩より身長が少し低めの男子生徒…

…って、アレ?この人どっかで見たことあるぞ。


あたしがその人を前にして固まっていると、その人が不思議そうにあたしに訪ねてきた。




「あれ、静子は?」

「えっ、あ…」




ちなみに、静子とは山下先生の下の名前である。

その人はあたしにそう聞くと、辺りをキョロキョロと見渡した。