「!!」
な、泣いてたのがあっさりバレてる!?
「いえ…ちょっと」
あたしが言葉を濁らせてそう言うと、菊池先輩はあたしの頭の上に手を乗せて、
ぽんぽん、と優しくそれを撫でてくれた。
そんな菊池先輩の手が凄く優しすぎて、あたしの目からは更に涙が溢れ出る。
「…俺、見てないから。好きなだけ泣くといいよ」
そしてそう言って、菊池先輩はあたしの頭を、先輩自身の肩に寄り掛からせた。
「!」
普通だったらここで照れてすぐ離れたりするのに、今はその頭を動かしたくない。
菊池先輩に抱き寄せられてる。
だからあたしだって星河先輩に悪いことをしちゃってる。
わかってるのに、菊池先輩の肩が、今は凄く心地がいい。
それに、何があったのか聞いてこない菊池先輩にちょっと安心してる自分もいる。
「…ありがとうございます」
思わず涙声であたしがそう言ったら、菊池先輩は
「んーん。肩くらいいつでも貸すよ」
って、優しく笑った。

