へたれ王子





「え、マジで!?さんきゅー!じゃあ俺早速寝るから」



星河先輩はそう言うと、ガタッと椅子を引いてその場から立ち上がる。

だけど、あたしはいろいろ聞きたいことがあってその背中を呼び止めた。




「え、ちょっと待ってください!まだ熱を計ってません、」




慌ててそう言ったけど、星河先輩はちょっとめんどくさそうに「どうせ無いから大丈夫~」とカーテンを閉めてベッドに横になってしまった。


あ~あ、行っちゃった。

無いから大丈夫って、計らないと書けないのに。


あたしは独り小さくため息をつくと、しかたなく星河先輩の分も書き始めた。