へたれ王子




星河先輩 side



放課後、田中先生に言われた通り職員室にやって来た俺は、

そのまま何かの資料室に連れてこられた。

しかも、何か超ほこりっぽい。

早く帰りてー。


そう思っていたら、田中先生がニッコリ笑顔を浮かべて俺に言う。



「ごめんね、星河くん。実は今からここを掃除してもらいたいんだけど」

「え!?」



何それ!?



「お、俺独りでですか?」



思わずそう聞いたら、田中先生は「ううん」って首を横に振って言う。



「あたしもやるから、大丈夫」

「…」



何が大丈夫なんだよ…。

まぁこの資料室は狭いし、二人でなんとかなりそうだけど。

だからってこれはキツいなぁー。


埃だらけ室内をしばらくキョロキョロ見ていたら、

そのうち田中先生が言った。



「じゃあ、早速はじめよっか」

「…はい」



俺は浮かない気分で田中先生から雑巾を受け取ると、

その辺の棚を拭き始めた。