へたれ王子





え?さっきのって…



完全に?なあたしに、星河先輩が話を続ける。




「いやだから、さっきの俺の…アレですよ。疲れたとか帰るとか死ぬとか…」




その星河先輩の言葉に、あたしはようやく意味がわかって、「あぁ~…」と静かによくわからない声をあげた。

そして、めちゃくちゃしっかり聞いていたあたしは、その問いかけに正直に頷く。




「…すみません、聞いてました」




あたしがそう言うと、星河先輩はため息混じりにあたしから目を逸らす。

そしてしばらく何かを考えた後、またあたしに言った。




「…じゃあ仕方ないな…」

「?」

「ね、これ悪いけど君が書いて」




先輩は開き直ったようにそう言うと、さっきの紙をあたしに渡した。


えっ、何で!?

ってか、突然敬語が無くなったけど!?