へたれ王子





ま、まずい…まさか入ってくる!?


そう思って思わず身構えると、次の瞬間、星河先輩は本当に保健室に入ってきた。


うわ、星河先輩だよ、どうしよう!?

ってか星河先輩と二人きりなんて、初めてだしどうしたらいいかわからっ…。




「…あの」

「!」




内心あたしが独りで慌てていたら、星河先輩が声をかけてきた。

星河先輩に声をかけられるなんてもちろん初めてだったあたしは、慌てながらも「は、はい!」と返事をする。


や、ヤバイヤバイ近い近い!

緊張する!ってかカッコ良すぎるーっ!!




「な、何でしょうかっ?」



あたしが若干声を裏返しながらそう聞くと、星河先輩が落ち着いた口調で言った。




「体調…悪くて。ベッド使ってもいいですか?」