しかもそれが学校でも結構なベッピンさんばかりだから、 こんな見ているだけの平凡女子なんて、 迷信か占いか魔術に頼るしかない。 むしろ頼っても無駄なのだ。 「ふんぐぁ!!」 狙いを定めて手を伸ばす。 パチンと音を立てた手のひらを開けてみると……… 「おっ!桜の花びらゲットだぜ!」 そこには『痛いよ』と言ってそうなくらいペチョンペチョンになった白い花びらが……… 迷信とか主旨を忘れて、 取れたことに満足していると……… 「ぷっ」 と後ろから噴き出した声。