『せーれな!世玲菜ってば!!あんた今日から学校でしょ?起きなくて大丈夫なわけ!?』




………。


………。…ん……。



夢で聞いた声とは違う声が、私の名前を呼んでいた。



これは……、

この声は……。



「……んん…?」



まだ閉じかけてる目をこすって、ゆっくりと視界を広げる。



「………ここ…」



見たこともない真っ白な天井が見えた。


壁には私のものではない、可愛らしいトレンチコートが掛かってて、タンスの上には見覚えのないオシャレなフォトフレームが飾ってある。



ここは一体…。