まつげ、長ぁ…。

さっきも思ったけど…。



吸い込まれそうな淡い瞳。少しだけ欧米の色を感じさせる顔立ち。


ほんと、整ったお顔だこと…。




『これ…』


「?」



圭くんは、緩く握り締めた右手のこぶしを私の前でそっと開いた。



中には可愛いいちごみるくのキャンディーが1つ。



「なに…?」


『瑞希から』


「えっ。わぁ、ありがとう」



瑞希さんからキャンディーもらっちゃった!



『えー!いいなぁ、世玲奈ちゃん。瑞希さんって、あの超イケメンお兄さんでしょ?うちの学校でもかなり人気あるんだよー!』


それを見ていた沙穂ちゃんがにこにこ笑顔で言った。



「そうなの?」


『圭っていつもギリギリに登校してくるから、それを狙って2人のこと隠し撮りしたりしてるファンの子、結構いるよー?』


「そうなんだ…」



それを本人の前で言っちゃっていいのかな…。