「聞いてくれてありがとう……」


伝えられただけでも幸せなことだよね……。


「告白しておいてアレなんだけど、これからも……今まで通りでいてくれる?」


これが今の私の精一杯。


ワガママだけど、せめてクラスメートの一人ではいさせて欲しい。


「嫌。ぜってぇ、嫌。」


「!……そ、そうだよね。ごめんね?」


西崎くんの言葉に、頭を殴られたような気がした。


……きっと、西崎くんは私のことが嫌いなんだ。


クラスメートでいることさえ嫌だと思われるくらい……。


……やば……泣きそうだ。


西崎くんにこれ以上迷惑をかけたくなくて、涙を堪えようとぎゅっと目をつぶった時だった。


西崎くんの手が私の腕を掴んだのは。