君を信じて良かった

「確かにないケド。なんで?」

「呼んで欲しいなぁーって。」

名前で呼んで欲しいもんなのか?男というものは。

「でも、私覚えるつもりないぞ?」

言葉の通りだ。覚えようとなんてしない。

それに、コイツだって他の奴と一緒だろう。

いずれ、私のことを裏切るに決まってる。

なぜだろう。

裏切られることは前まで怖くなかった。

なのに、コイツにだけは。この男にだけは裏切られたくない。

あの図書室の事件から。

コイツのことを無意識のうちに考えていることが多くなった。

この先の展開など知るよしもなく。