説教が一通り終わると、田んぼから落ちないようにあたしの腕をつかんでいた水沢くんの手が、いつのまにかあたしの手を握っていた。
あれ......?
「危ないから、つないでおきます」
「う、うん、ありがとう......?
もう大丈夫だよ」
「あー、だから。手!
つなぎたかったんですよね」
一度は彼の手を離そうとしたあたしの手をぎゅっと握って、水沢くんはまた耳まで赤くなった。
......可愛いかも。
いつもは余裕たっぷりで意地悪な水沢くんの意外な一面。
水沢くんの不器用な愛情表現を見れるのは、きっとあたしだけなんだ。
そう思うとまた田んぼに落ちそうなくらい、すごく嬉しい。
不器用な水沢くんと、どんくさいあたし。
こんなあたしだけど、これからも一番近くで水沢くんを応援できるといいな。
水沢くんに応えるように、彼の手をぎゅっと握り直した。
【完】
あれ......?
「危ないから、つないでおきます」
「う、うん、ありがとう......?
もう大丈夫だよ」
「あー、だから。手!
つなぎたかったんですよね」
一度は彼の手を離そうとしたあたしの手をぎゅっと握って、水沢くんはまた耳まで赤くなった。
......可愛いかも。
いつもは余裕たっぷりで意地悪な水沢くんの意外な一面。
水沢くんの不器用な愛情表現を見れるのは、きっとあたしだけなんだ。
そう思うとまた田んぼに落ちそうなくらい、すごく嬉しい。
不器用な水沢くんと、どんくさいあたし。
こんなあたしだけど、これからも一番近くで水沢くんを応援できるといいな。
水沢くんに応えるように、彼の手をぎゅっと握り直した。
【完】


