しばらく歩くと私の家に着いた ―もちろん手を繋いだまま 『ありがとう、じゃぁ…』 手を離そうとしたその瞬間 ギュッ 一瞬だけ伊藤くんの胸に引き寄せられた …!?今、抱きしめられた?// ボーッとしてると 伊藤くんは自分の自転車の籠から 私の鞄を取り出し私に手渡した 『明日の朝…また迎えに来るから』 『うん、また明日...//』