「夢葉おはよー」

「ま、真紀…おはよ」

「顔色悪いよ?」

「大丈夫だょ…」


さっき頭痛薬は飲んだけど、
今度は胃がキリキリする。


今日はコンビニで買ったお昼を、
真紀と二人で食べていた。

「颯太がね、この前ー…夢葉?」

「あ、ごめ…聞いてるっ…っ」

「夢葉?」

私は走り出した。
そう、トイレへ向かって全力疾走。

そして思いっきり吐いた。

何これ、気持ち悪い。
視界がグラグラしてきた…。


「夢葉っ」

真紀…、ま…き。














気付いたら、ベッドの上だった。

「あ、気が付いた」

目の前にいたのは、杉村君だった。

「あ、れ?私…」

「倒れたんだよ。真紀ちゃん?が連れてきてくれた」

そっ…か。

「俺、保健委員だからさ」

「孝太郎は…」

「来たよ、授業だから戻ったけど」

「杉村君授業…」

「サボったけど、心配すんな」

そう言って頭を撫でてくれた。