櫚子は少し驚いてたけど、
私を優しく抱き締め返してくれた。
その優しさが私の胸の中に
1つ1つ降り積もっていくんだよ。
「私は衣乃の一番の味方だよ。」
その言葉1つでどれだけ救われてるか…。
「ありがとう…っありがとう…っ。」
私は櫚子の胸の中で…泣きそうな声で言った。
でもそんな私を櫚子は支えてくれる。
櫚子はいつだってそうだ。
私を慰めてくれる。
私を応援してくれる。
私を笑顔にさせてくれる。
櫚子、私ね、本当に感謝してるよ。
ありがとう…。
私は櫚子の胸の中に埋めた顔を
ひょこっと出して笑った。


