「ただいまーっ」
誰もまだ居ない、家に向かって叫んでみる。
嵩広は私に『アホか(笑)』と笑いながら言った。
嵩広…今日はよく笑うなー…。
「飯は俺が作っとくから衣乃は先、風呂
はいってこい。んで、今日は早く寝ろ!」
嵩広は台所に向かって行き、私にそう言った。
「はーい!」
私は返事だけしてお風呂に入った。
暖かい…何もかもが暖か過ぎる……。
暖かい部屋、暖かいご飯、それに暖かい家族。
今は嵩広に家族は居なくても心にはずっと
生き続ける素敵な家族。
私は嵩広にとってどんな存在なんだろうか…?
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